ゆう@天音理心流です。
今日は、少女漫画の紹介です。
昭和のピアノ女子を描く「いつもポケットにショパン」
くわしくないのでよくわからないのですが、
「漫画文庫」に入るということは、いわゆる「殿堂入り」なんでしょうか。
だって「漫画文庫」って手塚治虫の
「火の鳥」とか「ブラックジャック」のイメージないですか?
よくブックオフでセット売りしてそうな。
ネットで音楽マンガのレビューをよく読むのですが、「いつもポケットにショパン」を推す人が多いので、わたくしも読んでみました。
1980年「別冊マーガレット」に連載ですので、少女マンガの王道。
あの時代に、ピアノを習っていたような大人の女性だったら、すごいノスタルジーを感じるのかもしれないですね。
わたくしは子供のころは、ピアノやってませんでしたけど、何となく、ピアノをやっていた少女(少年は数が少なかっただろう)の感じは、何となくこの作品の香りを感じますね。
バブル崩壊後に大人になったような、微妙な世代ですね。
団塊ジュニア世代、というやつです。
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1980年代は、インターネットもYOUTUBEもブログもない時代。
思えば、不便なゆえに、いろんなものに趣やありがたみがあったわけで、それというのはたとえば「ショパン」なのでしょう。
ちなみに、ショパンを聞くなら「ブーニン」というピアニストが定番かつ超おススメだったりしますが。
「いつもポケットにショパンを」で、わたくしが「ほお」と思ったのがこのシーン。
上邑さんというイケメン(かつ天才ピアニスト)を
じぶんのイメージの中におく。
あの時の気持ちも、あの時の気持ちも、音でくりかえしてみよう。
これが素敵なピアノを弾くコツかもしれないですね。
キュンキュンする心があって、それが曲と結びついている、という。
しかしですね。
ピアノを弾く人は、いつもキュンキュンするような日常に置かれてますか?
ということはありますよね。
ネットでよく、
「若者が恋愛しなくなった」という話を見かけます。
男は収入が低いので恋愛に消極的になり、
女は経済力のない男を彼氏にしたくないので、いい人がいないのよ、という話になる、という論調が多いですよね。
そんなギスギスした世の中。
若者がピアノ弾こうとしても、心が萎んでしまって、キュンキュンしたピアノって弾けないのでは?と思ったりもします。
それとも、現実はギスギスしていても、推し活などのリアル恋愛の代替品があって、彼ら若者のリビドーは、うまく対象を見つけるのでしょうか。
このマンガを読んでいて、昭和と現代の違い。
そんなことを考えました。