ピアノが好きすぎるブログ

イチのつく日に更新しています。

コード弾き・挫折した人のためのABフォーム入門

今回の記事は、先週に引き続き、

ピアノでコードを弾くことについての

考えていること、具体的な練習方法、を書いていきます。

 

珍しくはてなスターをいただいたり、何となく、

「読まれている感」のようなものを感じてます。

今まで、DTMのようなマニア系、GoogleAdsenseのような欲望系(笑)

のピアノと無関係な記事に走ったのは間違いだったのか、と反省しています。

 

そもそもABフォームとは?

 

ジャズピアノを学んだ人なら聞いたことくらいはあると思うのですが、

たとえば、Cメジャー7thのコードを弾く時に、

Aフォーム「ミソシレ」と弾きます。

Cメジャー7thはド(ルート)ミ(3度)ソ(5度)シ(7度)レ(テンション9度)

ですので、

3度、5度、7度、9度を弾くということですね。

これを「サンゴナナキュー」と覚えるのだそうです。

 

Bフォームは7度を下に配置します。

「シレミソ」と弾きます。

これは「ナナキューサンゴ」ですね。

 

メジャー7thだけではありません。

他のタイプのコード、すなわち

マイナー7th、ドミナント7th、ディミニッシュ7th、マイナー7thb5

 

全てでABフォームを練習しましょう。

なーんて話が、Googleで「ジャズピアノ ABフォーム」で検索すると、

出てきます。

 

これをどうやって使うのか、なのですが、

コードは1こだけ弾いてもだから何?って話で、

コード進行という一連の流れの中で使うのですが、

 

例をあげますと。

 

コード進行、たとえばツーファイブワンと言われるコード進行。

(A m7ーD7ーGM7みたいなやつです)だと、

A m7はドミソシ(Aフォーム)、

D7はドミファ#シ(Bフォーム)※ミは9th、シは13thのテンション音。

GM7はシレファ#ラ(Aフォーム)

といった感じです。

 

つまり、AフォームとBフォームを交互に織り交ぜることで、

あまり音の高さを動かさずにスムーズにオシャレにコードを弾ける、

という超絶な技術体系なのです。。。

スゴイですね!

 

たぶん、ですが、このABフォーム、元々はジャズの本場、アメリカ発祥ですが、

日本で有名になったのは、下にご紹介する「伝説の教則本」の影響が強いと思います。

 

 

 

中島久恵先生という方の書かれた本で、

内容は素晴らしいです。

ジャズの理論的な話を理解しつつ、ひたすら実際の弾き方を練習しよう、という

趣旨の本です。

語り口調もくだけてて、そこもこのシリーズの魅力ですね!

わたしは両方買いましたが、

「Vol1」がABフォーム(本の中ではA Type,B Type)が徹底解説してあります。

生徒思いの先生なのでしょうか、、、

ABフォームの地獄のような練習を課題として出されています。

 

本格的にやりたい方は敢えて止めませんので、

上のリンクをポチるなり、大型書店で探すなりして、

ジャズピアノマスターへの道を歩まれることをオススメします。

 

フツーの人には無理ゲー!

 

ただ、このABフォームですが、

この記事を書くにあたり、ネットでいろんな記事を読ませていただきましたが、

ほとんど全てが中島久恵先生の伝説の教則本の焼き直しです。

それはいいんだけど(もともとそういうものなんだし)

問題なのは、難しすぎるんですよね💧

 

「ピアノに人生賭ける系」の方なら止めはしませんが、

ちょっとフツーの人には厳しすぎると思いますね。

 

そこでわたしが、この記事で提唱するのが、

簡易版ABフォーム、名付けて「なんちゃってABフォーム」です。

 

「なんちゃってABフォーム」とは何か?

 

それは一言でいうと、

コードの3度と7度だけ弾く練習をしましょう、ということです。

 

練習では、左手でルートを弾き、右手で3度と7度を弾くものとします。

そして、

3度が下、7度が上の組み合わせがAフォーム。

7度が下、3度が上の組み合わせがBフォーム。

 

 

これはなぜかというと、

  • 3度はメジャーかマイナーかを決める大事な音なので省略できない。

 

  • 7度も、コードの響きに大きく影響を与えるから省略できない。

からです。

 

では、なぜ5度と9度を省略するか、というと、

 

  • 5度はハッキリ言っていてもいなくても同じ。

(5度のあるなしで聞き比べるとわかる)

 

  • 9度はコードのオシャレ度をアップするスパイス的な音。

(とりあえずは省略しちゃおう。)

 

というワケです。

 

これなら、ちょっと練習すればできるようになると思います。

 

同時発音数が多いと、脳のCPUやメモリーを消費してしまい、フリーズするのです。

通常のABフォームだと4音だけど、なんちゃってABフォームなら半分の2音。

左手で弾くのは「ルート」だから、それほど考えるまでもないし。

 

つまり、パソコンに例えると、「なんちゃってABフォーム」は

最新CPUを使わなくても、昔のPC、Core2Duo時代くらいでも動かせるソフトウェアみたいなものだと言えるでしょうね。

 

「なんちゃってABフォーム」ができるようになったら、次に9度、さらに5度、と

音数を増やしていくと、通常のABフォームに合流しますので、

ABフォームをマスターするための基礎練習、として使っていただくことも可能です。

 

いかがでしょうか?

 

「なんちゃってABフォーム」を「Night and Day」のAメロを弾いてみよう。

(右手の3度と7度の組み合わせだけ書きました。)

 間違ってたらコメントくださいね。↓

 

l BM7 l Bb7 l EbM7 l EbM7 l BM7 l Bb7 l EbM7 l EbM7 l  

l ラ# l  ラb  l  ソ l ソl ラ# l  ラb  l  ソ l ソ l     (高い音)

l レ# l   レ   l  レ l レl レ# l   レ   l  レ l レ l      (低い音)

 

l Am7b5 l Abm7 l Gm7 l Gbdim7 l Fm7 l Bb7 l EbM7 l EbM7 l

l ソ  l ファ#l     ファ   l  ミb  l   ミb    l    レ    l  レ l   レ  l   (高い音)    

l ド  l シ       l     シb     l  ラ    l    ラb   l    ラb l   ソ l   ソ  l     (低い音)

 

なんちゃってABフォーム、練習時のアドバイス。

 

Aフォームのときは、原則として完全5度音程になります。

たとえば上の例のGm7のAフォームは「シb、ファ」ですが、これは完全5度です。

Bフォームのときは、原則として完全4度音程になります。

たとえば上の例のEbM7のBフォームは「レ、ソ」ですが、これは完全4度音程です。

 

しかし、上記のルールは

ディミニッシュ7thコード、ドミナント7thコードには当てはまりません。

トライトーン(三全音)と呼ばれる不安定な音程になります。

 たとえば上の例のBb7のAフォームは「レ ラb」ですが、これはトライトーンです。

 

たぶん、多くの人にとって、Bフォームの方が弾きやすいです。

わかりやすいルート音の半音下か全音下が7度だからです。

(メジャー7thのみ半音下。残りのコードは全音下です。)

音程も完全4度なので、指を広げる幅もやや狭いので、鍵盤をつかみやすいです。

 

m7b5タイプのコードは5度が半音下がるので、そのサウンドを大切にしたいときは、5度の音も入れた方がナイス!な音になるかもしれません。

上の例だと、Am7b5のとき、

「ド、ソ」だけでなく、「ド、ミb、ソ」と「ミb」とb5度も例外的に参加させましょう。

 

以上が、「なんちゃってABフォーム」です。

わたしはこうやってコードを弾く練習をしています。

そんなに難しくないので、すぐに曲のバッキングができるようになりますよ。

 

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次回の更新は12月8日(土)になります。

 

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