コード弾きの記事をシリーズ化しているのですが、それなりに需要があるテーマだと思うので、今回もその線で記事を書こうと思います。
これがその第1弾とも言える記事でした。
この中で、フォークギターのコードダイアグラムとの比較をしつつ、
でも、ピアノだと、きれいに響くコードの押さえ方が、状況に応じていろいろあって、
押さえ方が一つに限定されないのですよ。
よって、一つの押さえ方だけ覚えても不十分なのです。
と言及しました。
ここ数週の記事を続けて読んでいただけた方には、ピアノのコードっていろんな弾き方があるんだな、となんとなくわかると思います。
具体的には
「ABフォーム」、「アッパーストラクチャーテクニック」、
というのがどんなもので、参考書籍はこれで、
といった記事を書かせていただきました。
そして、今日書こうと思っているのは「スプレッド」です。
他にも実はいろいろあります。
ブロックコード、ストライド、ドロップ2など、いろいろなコードテクニックがあるのです。(わたしは演奏に反映出来ませんが、説明の動画やブログなどはよく見て、研究してます)
ジャズピアノのコードは奥深いです。
フォークギターみたく、Gはこの押さえ方で、、、みたいに一筋縄でいくお話ではないのですね!
今回はスプレッドのご紹介です
今までこのブログで取り上げた、
「ABフォーム」(当ブログオリジナル「なんちゃってABフォーム」ではない、本格的な方)は、右手でアドリブ(即興演奏)をするときの左手コードに適しています。
「アッパーストラクチャー」は、リード楽器がいるアンサンブルの中でのコードバッキングを両手でするのに適しています。
今回は、無伴奏、ピアノだけで曲のテーマを弾くときに向いている「スプレッド」についてお話します。
「枯葉」の冒頭の有名なツーファイブワンを使って説明します!
lCm7lF7lBblEbl
の4小節を下のようにヴォイシングします。
右手l ミb lミb lレ lレ l
左手l ドとシblファとラ(10度)lシbとラ lミbとソ(10度)l
(解説)
- 実は、スプレッドにもABフォームが存在します。
- 左手がルート、7th、右手3rdと弾くのがAフォーム。
- 左手がルート、オクターブ上の3rd(つまり10度)、右手が7thと弾くのがBフォームです。
- 7thと3rdははなさないでくっつけて弾かなければならない。
- ホントは、テンションノートも入れてもっとリッチなサウンドにします。
- 記事が複雑化するので、テンションノートの話は割愛しました。
スプレッドを学ぶのにおススメの書籍
「スプレッド」については
以前に紹介した
「楽しくステップアップ モダンジャズピアノレッスン (2)」にチラッと出てきます。
そんなに難しいヴォイシングではないので、この本だけを学べば大丈夫だと思います。
ちょっと、内容をチラ見せしちゃいますね。
勘のいい人だったら、これを見ただけで
(ああ、そういうことね)
とわかるのではないでしょうか?
この本の24日目というところに、実質7ページにわたって解説とトレーニングがあります。
また、スプレッドにしぼって1冊丸ごと使って解説している本も、同じ著者(中島久恵先生)は書いています。
それが「初歩から学べる本物の響き 憧れのジャズピアニスト」です。
個人的には、「モダンジャズピアノレッスン2」だけでスプレッドがどういうものかわかるし、他にもいろいろ面白いことが書いてあるのでコスパがいいと思いますが、一応、スプレッド強化本として「憧れのジャズピアニスト」ご紹介しておきますね。
スプレッドの メリットとしては、
- 一人で弾くのに向いているサウンドなので、ぼっちのピアニスト(わたしも)にはいいかも。
- ABフォームに比べて、わりととっつきやすいので、マスターしやすいです。テンションも入れた形で弾いていますが、わたしが記事中で解説したような、左手ルート、7th、右手3rdだけでも、それっぽいサウンドになりますよ。
という感じですね。
正直言いますと、ピアノコードについて、現在知りうる情報はここでネタ切れなのですが、ブログにこうしていろいろなピアノコードをまとめておくことは、意味があると思います。Kindleで入手可能な新しい教則本を仕入れて(紙の本は、部屋が散らかるので買いたくないのです)記事のネタにしたいと考えています。
うまくいけば、来週に、遅ければ来週以降に書くことになると思います。
お楽しみに♪
では、次回の更新は12月22日(土)になります。
年の瀬のお忙しい時期にお読みくださいまして、ありがとうございます。
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