先週の記事で、Dominoを使って「メロディ」「ドラム」「ベース」のMIDI打ち込みをしたのでした。
目標はカラオケ音源のトラックメーカーになること、です。
先は長いけどね。
ここから先はReaperというソフトを使っていくことになります。
【Reaperの入手先】
まずは作業のフローチャートをお見せしましょう。
今回の記事は下のフローチャートの「VSTiでMIDIトラックを演奏させる」の部分になりますね!
上のフローチャートは、OpenOfficeImpressという無料ソフトで作成しましたが、Reaperも同じく無料ソフトです。 しかし、脅かすわけではありませんが、使うのは多少めんどくさいですよ。その辺のご説明を書いていこうと思います。
というか、書かないと自分が忘れちゃうんですよね!
DominoからSMF出力して、スタンダードMIDIファイルを生成
Dominoで「ファイル」>SMF書き出し(M)で
Format1(通常はこちら)を選んで、スタンダードMIDIファイルをデスクトップなどに保存します。
ファイルをReaperにそのままドラッグアンドドロップして、開きましょう。
無事にできるとこんな感じの画面になります。
再生ボタンを押してみましょう。
きっと、何も音が鳴らないと思います。
と、、、ここで言い忘れたのですが、もしReaperを使うのであれば、絶対に用意しなければならない機材が一つだけあります!
それがオーディオインターフェースというものです。
カンタンに言うと、
ギターや声などのアナログ音声をパソコンにデジタルデータとして取り込む。
DAWで作った音楽を高音質で再生する。(デジタル→アナログ)
という働きをもった機材です。
そして、この商品ヤマハAG06こそが、
・ネット配信にも使える(LOOPBACKという、PCの内部音声をミックスする機能がある)
・CUBASE AIが付属してくる(本記事でのReaper導入に失敗しても、安心して使えるDAWです。
という超強力なメリットがあるのです!おまけにあまり高くないところが嬉しいです。安いオーディオインターフェースは筐体からしてしょぼいものですが、AG06は作りがしっかりしていることもポイントです。
といきなり宣伝をかましてしまいましたが、ホントにこれがないとReaper使えませんから(使えるのかもしれないけど、非常に使い勝手が悪いと思う)買ってくださいね。
買ってから続きを読んだ方がいいくらいです。
VSTインストゥルメントを入手し、Plugin、FXフォルダに投入する。
さあ、では下のリンクから
ピアノ音源、ベース音源、GM対応ドラム音源の3つを入手します。
4FrontPiano
http://www.yohng.com/software/piano.html
4FrontBass
http://www.yohng.com/software/bass.html
Musyng Kite Standard Drums
http://www.vst4free.com/free_vst.php?plugin=Musyng_Kite_Standard_Drums&id=2318
わたしはタンバリン、ハンドクラップなどのパーカッション系を多数使用しますので、それらの音が入ったMusyng Kite Standard Drumsを使いましたが、ロック系の、オーソドックスなドラムセットだけを使う人は、下のVSTiの方がいい音します。
MT Power Drum Kit 2
ていうか、両方入れましょう。曲によってドラム音を使い分けられます。
ダウンロードする→ダウンロードしたZIPファイルを解凍。
と作業を進めましょう。
注意事項としては、64bit、32bitと2種類あるので、ちゃんと自分が使ってるパソコンに合ったものを入手してくださいね。
そしたらReaperのPluginフォルダの中にFXという名前のフォルダがあります。
通常は、
PC>Cドライブ>ProgramFiles>REAPER(x64)>Plugins>FX
となってると思われます。
そこにダウンロード解凍した、上の画像のブツを放り込んでください。
これで、わたしがご紹介したVSTiを使用する準備は整いました。
Reaper上で、VSTi を呼びだそう。
トラックに「FX」と書いてあるボタンがあるので、それを押しましょう。
初回は、FXというメニューからScan for new pluginsを発動してください。
すると、さっきのFXフォルダにぶち込んだVSTiを探し出して使えるようにしてくれます。
こうやって、3つのトラック、すなわち
メロディに4FrontPiano、
ベースに4FrontBass、
ドラムにMusyng Kite Standard Drums
とアサインします。そして再生ボタンを押すと、、、
オーディオインターフェースからDominoとは比較にならないくらい(は大げさかな)いい音で音楽が流れるはずです。
それは、DominoがWindows付属のしょぼいシンセを使っていたのに対して、Reaperが高音質なVSTiを使っているが故、なのです。
という感じで、今回はいかがでしたでしょうか。
次回は、おそらくはピアノパートをMIDI対応電子ピアノでリアルタイム入力したり、エレキギターを録音してVSTエフェクトをかけて音処理をしたり、ということにチャレンジするつもりですので、その辺を記事化できたらな、と思います。
でも、ブログタイトルがピアノなのに、ギターの録音についての記事っていうのも何だかなあ、なので、できるだけ電子ピアノのリアルタイム入力ネタに重点を置いた方がいいですよね、きっと。
いずれにしても、今回は(今回も、か?)
かなり読者を選ぶ投稿が続いてしまいましたが、
クラシックピアノのお稽古をしている世界もピアノ世界でしょうけど、
ピアノとIT技術が出会うとこうなるよ、というDTM世界もなかなかおもしろいので、この記事を読んで興味が出てきた方はチャレンジするとよいと思います。
あ、その際はオーディオインターフェースの導入をお忘れなく!
次の更新は3月2日(土)になります。