ピアノが好きすぎるブログ

イチのつく日に更新しています。

「ピアノ弾いても肝心な音感が発達しない説」を解説してみました。

 

明日からベトナム・ホーチミンに旅行に行ってしまうので、軽く書きますが、

(飛行機は早朝!)

今日の記事は、けっこう自分の中では重要なことです。

ってことは、ピアノを趣味にしているあなたにとっても、きっと重要なことだろうと思います。

 

あなたは、好きな歌を「歌詞」ではなく「ドレミ」で歌えますか?

ちょっと実験してほしいんですけど、

【実験1】

  • あなたがよく知ってる曲を頭の中で再生してください。
  • スマホがあるなら、Youtubeで聞いてください。

では、どうぞ!

 

 

何の曲を再生しましたか?

わたしは「恋するフォーチュンクッキー」でした。

【実験2】

  • では、その曲を、Youtubeなどを聞かないで、アカペラ(無伴奏)で、歌の最初のところを歌ってください。
  • できれば、録音してください。(99%の人がしないことはわかってます)
  • 電車の中やお葬式の斎場ではご遠慮ください。(冗談です)

 

「あなたのことが好きなのに♪ わたしにまるで興味ない♪

何度目かの 失恋の準備 イエイイエイイエイ」

(と、おっさんが歌っています)

 

曲によっては(上は極端な例ですが)恥ずかしかったですか?

どうも申し訳ございません。

 

ちなみに余談ですけど。

「イエイイエイイエイ」の「いえい」とパソコンに打ち込むと

「遺影」と変換されますね。

さっき「お葬式の斎場」を小ネタで使ったので、関連ワードで出てくるのでしょうか?IT技術の進歩を感じました。

 

ちゃんと歌えたあなた!

「ちゃんと」とは、正しい音程で、という意味。

正しい歌詞で、ではありません。

おめでとうございます。あなたはまともな音感をもってます。

 

【実験3】

・さっき歌った部分を、「ドレミ」(ちょっと正確性を期すと「その調の」ドレミ)で歌えますか?

 

えー!出来るわけないじゃん!

(というあなたの心の声が聞こえました)

 

つまり、「恋するフォーチュンクッキー」であれば

 

ドードレレミミソ ラーラドドラ(あーなたのことが すーきなのに)

ドードレレミミソ ラーラドドラ(わーたしにまるで きょーみない)

ラーラシシドラ シーシドドレドシドー(なーんどめかの しーつれんのじゅんびー)

ミーレレドド(イエイイエイイエイ)

 

と歌えますか?ということです。

 

わたしは、ちょっと時間がかかりますし、

正直、上の音取りも もしかして間違ってるかも、と心配です。

(外出先なのでチェックできないのです)

 

でも、世の中には

「かんたんな曲」だとドレミで聞こえるし、

「かんたんな曲」だとそれ、出来ますよ、っていう人。

意外といるんじゃないかな。

 

これこそが「相対音感」という音感がなせる技なり。

 

なのですが、今日お話ししたいのは、

ピアノを練習していると

こういうことが出来るようになるのか?

相対音感は身につくのか?

ということです。

 

ピアノ練習あるあるネタですが

ドビュッシーの「月の光」という曲がありますね。

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こういうのを練習する時に、

わたしも含めて、こんなことやってるんじゃないでしょうか?

 

①楽譜上の音符の位置が、何の音なのかわかるように訓練する。

最初の音はAbか。下の音はFだな。

 

②そこに指が載せられるように訓練をする。

指をのせて、ここ(黒)とここ(白)。

 

③リズムは何だかわからないので、Youtube見て適当に弾こう。

あ、この子ピアノ上手いだけじゃなく、可愛い!

すでに音楽と関係なくなってるじゃん(笑)

 

たぶん、多くのピアノ教室で、多くの独学の現場で、

こういう感じで練習してしまってるのではないか、と想像します。

 

まあ、これでは、音感は身につかないよね、、、

と思いますね。

 

なぜなら、楽譜に書いてあることを

鍵盤の上に機械的に持ってくる。

そんな練習しかしてないわけです。

 

そりゃ、100年やっても音感は身につかないよなあ、と思います。

 

じゃあ、どうやって練習すればいいのさ

そう、それなんですよね!

私なりの見解を述べたいと思います。

【その1 音楽的にやさしい曲から】

まあ、「そもそも論」としては、音感が育ってもいないのに、ドビュッシーの「月の光」を弾こうとしてはいけないのだと思います。

 

つまり、聞いてすぐにドレミで歌えないようなものを練習の素材としない方がいいと思うのです。だから、「月の光」をやめて「恋チュン」あたりから弾きましょう、というのが、最初のアドバイスです。

スケールやアルペジオ練習でもいいと思います。

 

【その2 ブルース曲がおすすめ】

 ブルース、という音楽ジャンルがあるんですけど、これは

ドレミファソラシドのミとソとシが半音下がった音を使うという特徴があります。

この音は「あー、来た来た」とすぐにわかるので、ドレミを歌いやすいです。

というわけで、ブルースから練習するのがおススメです。

 

ギロック先生の本を紹介します。

↓日本語の書籍がほしい方向け。

 ↓視聴できますので、

「ブルース」は何ぞや?という方は、

ぜひ聞いてみてください。

 しかし、英語版ですけど、

なんとCD(ドラム、ベースなどの伴奏も入ったMIDIファイルもついてます)付きのがあるので、下のエディションをいちばんお勧めします。

 わたしはバンコクの紀伊国屋書店で下のエディションを買いました。

2曲弾けるようになりました。(最近、ツイキャスでよく弾いてます。)

 【その3 急がば回れ。】

 

ひまさえあれば、

「自分が知ってる曲をドレミで歌う」というのをやるのがいいと思います。

 

わたしのやり方。

 

スマホとタブレットを用意します。

 

スマホで「好きな曲」をYoutubeで再生します。

 

タブレットのピアノアプリで、音楽に合わせてメロディを弾く。

 

なんですけど、

これはピアノの練習をするためではなく、音感を身につけるためです。

 

だから、

 

メロディを「ドレミ(階名)」で歌う。

が大切です。

そのためにピアノアプリを使うので、

上手く弾けるとかは意識しないでもいいです。

 

松田聖子の「Sweet Memories」という曲を例にとります。

 

「なつかしい 痛みだわ

ずっと前に 忘れていた」

 

Bb C Eb F G~ Bb C Eb F G~

GFEbFCEb~ GFEbFCEb~

と弾くことになります。

 

これは変ホ長調だから、なんですけど、

このように弾きながら、歌うときは

Eb=ド F=レ G=ミ Ab=ファ Bb=ソ C=ラ D=シ

と階名(ドレミ)で読み替えます。

 

ソラドレーミー、ソラドレーミー

ミレドレラドー ミレドレラドー 

と歌います。

 

すると、

指(ゆび)では、Ebを弾いているけど、

口(くち)では、ドと歌っていることになります。

 

指(ゆび)では、Cを弾いているけど、

口(くち)では、ラと歌っていることになります。

 

違和感ありますか?

 

まあ、そんな感じでワンコーラス。

弾きながら歌う。

 

もちろん、メモを取っちゃダメ。

見ちゃダメ。それは「楽譜」だから。

視覚の情報なし。

目はアプリの鍵盤の黒白模様をチェックするだけにつかう。

頼りになるのは耳と音感だけ。

 

「ミスタッチ」なし。

「ミス歌い」なし。

おめでとうございます!

あなたは音感マスターです。

 

ピアノを弾く前に音感を鍛えた方が早い、説。

この音感がないのに、ピアノというか、楽器をやっても、

なんとなくは弾けるようになるんでしょうけど、

それはある意味、すごいことです。

だって、弾いてる音が音階の「ド」なのか「ミ」なのかわからないのに

曲が弾けちゃうんですから。

 

しかし、何を弾いているか。

「音楽的に」すなわち「音感」でわかっていない。

これが、真の意味での上達を阻んでいるのでは?

そう思わないではいられません。

 

これが、わたしが

「楽譜再現ピアノ」ではなく、

「耳コピピアノ」に価値を置く理由です。

 

まあ、もちろん、楽譜はあるし、使ってるんですけど。

それを弾いてても、

(ああ、これは自分の感覚から出て来た音ではないのだなあ)

そう思うと、なんか虚しさを感じるんですよね。

 

というわけで、ピアノの練習をしている方に

ちょっと問題提起をする記事になりました。

 

最後までお読みいただきましてありがとうございます。

 

来週は、デトックスで(病気ではありません)

入院するので、更新は未定とさせていただきます。

 大腸のお掃除をすると持病が治ると聞いて、

夫婦で参加することにしました!

旅行もデトックスも楽しみです。

あー、忙しい!

ピアノ弾かないけど、音感トレーニングだけはしよう。

 

ではまた会いましょう。

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