ピアノが好きすぎるブログ

イチのつく日に更新しています。

音感トレーニングの本を読んでみた話

 

 

ゆう@天音理心流です。

いかがお過ごしでしょうか?

 

最近はピアノを弾きたくても弾ける環境にないので、音感のトレーニング本を読んで、

トレーニングをしていました。


その辺りの取り組みについて書いてみたいと思います。


【そもそも耳コピで音感は育つのか?】


耳コピを始めてから、


「耳コピをするだけで音感が育つのだろうか?」


という疑問をずーっと持っています。

一般的には、耳コピすると音感がよくなる、と思ってる人が多そうですが、

 

…はたして?ほんとかな?みたいに。

 


わたしの経験上、耳コピで音感がよくなるか否かは、やり方によります。

 

ダメなケース

アプリで曲をスロー再生をして、いっしょに鍵盤を鳴らす。

偶然合ったら正解!という方法。

つまり、音をあてるだけ。

 


もちろん、このようにしないと耳コピできないケースもあります。(だから耳コピしてるんですしね)

ドに対するファ#のようなキツい音を使ってる場合など、この方法に頼らざるを得ないケースはあります。

しかし、このような当てずっぽう音当てのみでは、音感はほとんど身につかないようです。

 


では、どうすれば音感がつくか、ということですが、

 


実際に鍵盤で探り弾きをする前に、

聴いた音が何の音か、自分なりの予測を立ててから

鍵盤で確認するのがよいようです。

 


ワルツフォーデビーの冒頭が「ソ、ド、ファ、シ、ミー」だとわかるためには…

 


ド(主音)からの「ソ」の感覚、「ソ」からの「ファ」の感覚、などの

音程の感覚がわかっていないと出来ません。

その感覚が、まさに音感なのです。

 


【音感の専門書を読んでみた】

 


でも、

私のやり方は全くの自己流なので笑、

自分が正しいのか間違えているのか、

それすらわからないのですね。

 


それで、音感について書かれた書籍を読んでみました。

 


それがこの本です。ドンッ↓

 

「相対音感を磨くはじめての音感トレーニング」

 

 

ひと通り読んでみて、

(ここが大事だな)

とかねてから思っていたことが、この本にも、はたして書いてあったので、

自分の目のつけどころは間違いではなかった、とちょっとだけ自信がつきました。

 


音感を身に付けたい人向けに、

レビューを兼ねて、この本に書いてあったことを自分なりに解釈したので、それを書きますね。

 


【「半音」と「全音」が歌えるのが基本のキ】

 


メロディは、スムーズに音をつなげるように、お隣りさんの音に進むことが多いです。

ワルツフォーデビーだと、

「レドシドレミレドレミファミレミファソー」

このメロディは典型的な「お隣さん」です。

 


お隣りさんには「半音」と「全音」があるので、そこを聴きとれるとメロディの推測が簡単になるのですね。

「レド」は全音下の動き、「ドシ」は半音下の動き、ということですね。

 


でも、けっこう難しいですよ。

 


私の場合だと、

「ド、レ、ド、シ、ド」

全音上がって元に戻り、半音下がって元に戻る。

これは歌えます。

 


じゃ、

「ド、ド#、ド、シ♭、ド」

これ歌えますか?

半音上がり、全音下がりに変えてみたのですが…

難しいですよね?

わたしは出来ませんでした…

 


っていうお話しです。

 


これは、スケールを歌うのは慣れてるけど、それ以外だと歌えないという現象から来るのだと考えます。

 


けど、半音と全音の感覚があれば、歌えますよね。

 


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個人的には、全音下の感覚が難しい…です。

ドヴォルザークの新世界のテーマ、君が代、などのメロディで全音下の進行が出てくるので、

それを脳裏に浮かべると、あー、あの音か、とわかるのですが。

 

などと思っていたので、このトレーニングは役にたつね、と思ったのでした。

 

【スケールを使って音感を養う】


続いてスケールの話になります。

メロディはスケールで出来ているので、スケールに熟達するのは大切です。

ただ、

マイナースケールについては、本の著者の方法とわたしの方法はちょっと違っていました。

(単に音の呼び方の問題)です。長調、短調、の歌い方問題、ですね。

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これは書籍に書いてあったAマイナーの音階ですが、

主音を「ラ」と歌うのが個人的には好きではないのです。

というのは、ジャズピアノではコードが大切。

コードを考える時、主音が「ド」でないとコードの機能(tonic、 subdominantなど)がすぐにわからないから。

ここは自分流の歌い方で練習しました。

 

というわけで、まとめです。

 

この本の課題を視唱したり、ピアノで弾いて音の感覚を覚えたりすると、

相対音感が身につくと思われます。

 

ただ、ファ#や部分転調、チャーチモード、オルタードスケールなど、マニア向けの練習はありませんでした。

和音の聴音もありません。

その辺も耳コピには必要なので、そこの音感をどうつけるのか、を知りたかったです。

読者層を意識して扱っていないのだと思われます。

ジャズマニア用の音感トレーニング本も、きっとあるのでしょうね。

 

ただ、今のわたしの音感のレベルには本書くらいがちょうど良かったです。

 

最後までお読みいただきましてありがとうございます。

次回の更新は5月21日になります。

その頃には、ピアノといっしょにいる生活に戻れているので、楽しみです。

心機一転、ピアノの調律も頼まないとね、と思っています。

 

ではでは。

 

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