このブログでしばしば話題にしている耳コピピアノについての記事です。
先週、わたしは、クイーンの「Good Old Fashioned Loverboy」とAKB48の「恋するフォーチュンクッキー」の耳コピーをしていました。
外出先で、バスや電車に揺られながら、ですので、楽器はありません。(座れれば、ピアノアプリが使えますが)
そして、この2曲とも、曲のある部分だけが転調している、という厄介な個所があるのです。そして、よりによって「転調」が使われている箇所は、いわゆる「聞かせどころ」であり、妙に印象に残るものです。
わたしの耳コピピアノは、「どんな調であっても、その調の音階ドレミファソラシドでメロディを歌う」といういわゆる移動ド唱法を使っています。
コードについては、先々週の記事をお読みください。
しかし、転調にどう対処すればいいのか。
途中で部分的な転調がある場合、どうしたものか、、、ということを書きます。あくまでわたしの個人的なやり方ですので、参考として考えてください。
まずは恋チュンです。↓
上の動画は3分48秒からスタートします。
2番の歌が終わって、間奏に入る部分です。
これを元に説明したいと思います。
転調先のキーでドレミを設定しなおす
恋するフォーチュンクッキーはキーがDmajorですが、わたししの音感は移動ドなので、
歌詞でいうと「あしたはあしたのかぜがふくとおもうー」
は
「ミレミレミレミレミレミレミソ レードドー」
と聞こえます。
ここは問題ないです。
つぎ、歌が終わって管楽器が
lドレーミーlミレードーlドレーミーファーlソbー」(移動ド)
のようなメロディーを奏でます。
このlソblの小節からのメロディ。
移動ドではなく、実際の音で書きますと
lBb Bb Bb Ab G F G AblBb Bb Bb Ab G F G Abl
というメロディが来ます。バックでなっているコードはBb7コードです。
次、さらに半音高くなって
i B B B A G# F# G# A l B B B A G# F# G# A G# G l
というメロディが。バックでなっているコードはB7コード
この部分はDmajの音階ではないことがわかりますね!
種明かしをすると、
元のDメジャーからEbメジャー、Eメジャーと半音ずつ高くなって、
歌詞「カモンカモンカモンカモンベイビー、うらなってよ」のところで元にのDメジャーに戻るのです。
つまり、Ebメジャー2小節、Eメジャー2小節の合計4小節、転調しているのです。
このような場合、大切なのは何の調に転調しているか?です。
これはすぐには、わからないと思います。
これがまさに相対音感=移動ド の弱点で、主音の「ド」が正しく設定されないと、音がわからないのです。
理論面からいうと
Bb7はEbのドミナント7thコード、B7はEのドミナント7thコーだから、Eb、Eが主音だな、とわかるわけですが、、、
いきなり初見(初耳)で耳コピして、転調した先のキーがわかるとしたら、かなり耳がいい人だと思います。
lBb Bb Bb Ab G F G AblBb Bb Bb Ab G F G Abl
i B B B A G# F# G# A l B B B A G# F# G# A G# G l
カモンカモンカモンカモンベイビー
は
lソソソファミレミファlソソソファミレミファl(KeyはEb)
lソソソファミレミファlソソソファミレミファミミbl(KeyはEb)
lレミレミレミレソミレl(KeyはD)
のように歌っています。
これ(部分転調)は、音取りをしていて、けっこう悩みます。
その場ではわからなくて、後で楽器で音を出すと、
(あー、そういうことだったのね)
と思うこともしばしばです。
これ、どうでしょう?クイーンの転調技がわかりますか?
これ、かなりキツイ転調です。
なのに歌が流れるように進んでゆくのがすごい。
息をするように転調する、クイーンの素晴らしい音楽には感心させられますね!
これも、転調個所のキーを設定して(EbからBに転調していると思います)
ドレミで歌うと、あなたもフレディマーキュリーになれるかもしれませんね!
この曲に関しては、移動ドの読み方も書くと記事が読みにくくなるので、割愛します。
今、ブログを書き終わって、自分で読み返してみても、読みにくかったかな?と心配しつつ、でも、気にせず公開します。
お読みいただきましてありがとうございました。
次回は6月22日(土)の更新になります。