ピアノが好きすぎるブログ

イチのつく日に更新しています。

達人が語る「教わること」の落とし穴。

今回は、専門性のある記事が間に合わなかったので、一般的な話を書こうと思います。

 

わたしは、マニアな世界に没入している人がその世界のことを語るのを聞くのが好きで、そういうアンテナにジャストミートした動画がこちらになります。

 

 

武術研究家の甲野嘉紀さんという方の語るお話。

 

ホリエモンさんへのアンチテーゼ?

 

職人が、「見て学べ」「技を盗め」と言ったのは、

そういう実感から来ているのではないか。

教わって出来るのは、「ある程度」

深い部分を教えるのは難しい。

 

甲野先生のメッセージに触れて、

ホリエモンさんが、

「寿司職人🍣になるのに何年も修行するのは意味がない。今はYOUTUBEで合理的に学んで、サクッと店を持てるよ」

のような発言をして、いろいろ議論になってたことを思い出しました。

↓たぶん元ネタ?

 

 

古武術の甲野先生は、昔気質の「寿司🍣職人」的な世界観を語ってますね。

 

※追記

しかし、甲野先生は「手取り足取り教える」ことを疑問視し、

「見て盗め的な職人の修行感」を肯定的にみている。

杖や手裏剣?の技を「自分で」工夫するのが大切だと言ってるので、

まあ、「師匠の技を鵜呑みにするなよ」という感じなのでしょうね。

そういう意味では、むしろホリエモン的でさえありますね。

話が深すぎてよくわからない(笑)

 

まあ、この手の問題を考えると、

素質が同じくらいの弟子を10人ずつ用意し、

昔気質な流派の武術と、

コーチが丁寧に指導する武術を

修行開始してから

1年後、3年後、5年後に10人対10人、10回試合をしてもらって結果を見る、というのが科学的な測定なんでしょうが、(そんな実験があるのかは知らないが)

 

「究極的な達人」が出現するのは、職人的な世界から、なのかな、と、ふと感じます。

 

ピアノの世界だとどうなんだろう?

 

ポップスやジャズ界隈のピアニストの中には、ほとんど独学で高いレベルの演奏家になった実例があるようで、非常に興味深いです。

 

まあ、ピアノではないですが、

ビートルズ楽譜読めない説、など、都市伝説的に語られています。

そもそも楽譜に書かないと覚えてられないような曲はクソ曲だ、というジョンとポールの作曲哲学によるようですね。

だから、「技術的に」楽譜が書けなかった、読めなかったわけはないんでしょうね。

 

 

 

自分の考えとしては…

 

1.相対音感が並外れて高い。

2.ジャンルを問わず、どんな音楽でも聞いて、よいところを吸収してしまう。

3.高い演奏力を支える反射神経や肉体性能。

4.音楽をロジックで捉える分析力、頭の良さ。

 

 

この辺りの資質を持った人が、音楽に取り憑かれた状態になると、達人へと成長する可能性があると思います。

 

上のことを踏まえると

 

音感を育てずに楽譜頼みの指導法。

みたいなことをしてると、

先は知れてるかな、と感じます。

 

あと、

 

音楽理論を完全無視するのも分析力が育たない…。

そんな気がします。

 

 

あなたを教え導くのは、あなたしかいないのかも知れない。

 

教育、という問題を考えると、

なかなか根が深いというか、

人間が生きる上で必ずついて回る問題ですよね。

 

「親はどのように子どもを教えるのか」問題が

まずは人生の根幹にあるだろうし。

それが「学校教育」「受験教育」「社員教育」。

あげくに「自己啓発」といった感じ。

 

しかし…。

ふと思うと、私は現在、あらゆる意味で特定の師を持っていません。

宗教も特定の教団に属してません。

ピアノの先生にもついていません。

妻には「教育されてる感覚」がありますが…。

 

妻に限らず、女性はだいたい、私に対して何かと上から目線で指導をしてくる傾向があります。

どうしたものでしょうか…。

 

しかし…

自分は今でもまだまだ未熟なのに、

先生がいないってヤバいですかね?

 

それは、望んでこうなったのではないです。 

 

ピアノに関して言えば、

最後のピアノの先生とは「死別」でした。

先生は交通事故で亡くなりました。

 

ふとセンチメンタルな気分。

最後のレッスンは、

You Look Good to Me

というオスカーピーターソンの曲でした。

 

 

最初のテーマの時、Ray Brownの弓で弾くベースの音。

コロコロと小気味よくスイングするオスカーの音を聞くと、

人の縁とか、

人生の不思議について、

思わないではいられない。

 

余談ですが、We Get Reqestのアルバム画像が使われてるけど、

このアルバムにYou look good to me入ってたんですねえ。

 

先生の得意曲だったからそれで知ったけど、

あまり印象になかった。。。

私は、このCDを昔持ってましたけど、

最初のQuiet Nights and Quiet Starsばかり聞いてました。

 

あー、脱線した。

 

また甲野先生の動画を見て「教わること」について考えてみよう…。

 

今回は、いつもにも増して、変な記事になってしまい、申し訳なく思いつつ筆を置きます。

ちょっと仕事が忙しかったのですね。

 

あー、ちなみに仕事から「教えられる」ってこともありますかね。忙しすぎるのは嫌ですけど。

 

では、次回の更新は11月30日(土)になります。

 

 

 

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