ピアノが好きすぎるブログ

イチのつく日に更新しています。

あなたに合ったスタイルって?

ライブ配信アプリ、ポコチャでピアノ練習をしていると、たまに人が来ます。

そんな時、せっかく人が来たのだから何か聞かせてあげたいな、という気持ちになりますよね?


そんな時、楽譜本を取り出して、それを見ながら何か弾く。


これをついついやってしまうのですが、それも問題だな、と思うこの頃です。

 


ビルエヴァンスの逸話(うろ覚え)

 


何かの動画で見たのですが、ジャズピアニストのビルエヴァンスが、

キャリアをスタートした初期を振り返って、

「楽譜を見ないとアメリカ国歌さえ弾けない」

と自嘲するのです。

 


楽譜を見て弾けるだけすごいって私なんか思ってしまいますが、彼はそれでは不満だったのでしょう。

 


そして、

「何が自分に足りないかを分析して、一つずつその課題に取り組んでいった」

のようなことを言うのですね…。

 


へぇーって感心したのです。

 


レベルは違うけど、楽譜を見て何か弾いていると、なんか自嘲が混じるんだよね…。

 

 

 

ベストキッドの続編「コブラ会」を見て

 


最近、空手を題材にした昔の名画、ベストキッドの続編「コブラ会」がネトフリに登場したので、毎日1話ずつ見ています。

 


回想シーンで、

ダニエルが「バランス」を身につけるために舟の上で型を練習したり、「受け」の練習になってる伝説の「クルマにワックス拭きをするシーン」なんかが出てきます。

 


コブラ会(ダニエルのライバルかつ友人?のジョニーが経営する道場)でも、

ミゲルを鍛えるために、

ピッチングマシーンから飛んでくる球を避ける、とか、泳げないのにプールに沈められる(キックのための脚力を鍛えるという理由らしい)が描かれています。

 


はたして現実の空手道場でそんな荒唐無稽なことが行われているかどうかは…謎ですが、コンセプトとして、

「課題を見つけて」「それを克服」

という思想のようなものを感じますね。

 


これってビルエヴァンスの話に通じるものがあるのでは?と感じましたね。

(そんなことないか)

 


そして、ふと思ったのです。

 


「ひたすらコードの練習」みたいなのがクルマのワックスがけ。

「楽譜を弾く」のが普通の型とか組み手。


こういうイメージなのではないかな、と。

 

私が最近やってる「ドラムアプリ練習」なんか、相当にワックスがけ的ですね。

 

 

 


で、これからどうしよう?

 


そういったわけで、今は楽譜を弾くことからなるべく離れたいと思っているのですが、私がピアノで行う「クルマのワックスがけ」とは何かな?と考えています。

 


まずは、自分が取り組むべき課題を見つけるためには、まずは、「スタイル」というものが大事だと思っています。

 


格闘技でも、柔道とか空手とか総合格闘技とか、スタイルっていうものがあるでしょう?

 


そして、スタイルとは、その人が人生の多感な時期に聞いてきた音楽ジャンルに近いものになってくるのかな、と私は思っています。

 


他界した師匠は、

オスカーピーターソンを絶賛していました。それから、ボサノバが得意だったので、ずいぶん聞かせてくれました。

 


たぶん、師匠の年齢を考えても、高校生くらいの時に、そういう音楽を聞いてハマったんでしょうね。

 


私も、師匠の絶大な影響下にいたので、「Yes! Sensei!」(とコブラ会の弟子の弟子たちの真似)

みたいになって、そういった音楽を聞くわけですよ。ジョビンとかゴールポーターとか、古いスクリーンミュージックとか、ですね。

 


オスカーピーターソンはバケモノですので、あれをコピーする気力はさすがに湧きませんでしたが…。

 


しかし、オスカーピーターソンを凄いと思いつつも、今では、やや距離を置いています。

 


単純にテクニック的に難しすぎるからだけど、もう一つの理由としては、若い頃にそれを聞いてなかった、というのが大きいような気がしています。

私の年齢でオスカーピーターソンを聞いて育った人はあまりいないだろうけど。

 


そんなわけで、

私は現在、スムーズジャズに分類されるような音楽をよく聞いています。

リアルタイムでスムーズジャズを聴いたわけではないけど、時代の空気的なものなのでしょうか、スムーズジャズは私が30年前に聞いていたポップスと近いから、ですね。当時の楽器、つまりはDX7のような音が使われてたりして、あー、この音聞いたなあ、懐かしい、みたいな、ノスタルジーとマッチアップして耳や感性の相性が合うんですね。

 


そういうのってあるでしょ?

ロックだと、私はジミヘンより、ガンズアンドローゼスにノスタルジーを感じるんです。そういう感じです。

コブラ会のジョニーがウォークマンで聞いてたテープに入ってそうなハードロックが、私のスタイルとしては相応しいです。あと、赤と青の2枚組のガンズのCD、たぶんお金を出して買ったと思うけど、そんな記憶が蘇るんです。

 


スムーズジャズをスタイルの基本に置こう(暫定的に)

 


まあ、私はロックはやらないので、ガンズは話の例えです。

ピアノでは、スムーズジャズピアノ、というスタイルを基本におこう、と思っています。

 


教本を学ぶ。

学んだ内容を知ってる曲に応用する。

スムーズジャズ音源をYouTubeで見る。

 


みたいなことをしています。

 


そこでは、楽譜は極力介在せずに、

耳と感性、音楽理論と指のテクニックで学びを深めていきたいな、と。

 


11月は、ピアノ弾く時間が増えるので、

やるぞーって、思ってます。

仕事嫌い。

引きこもってピアノばかり弾いて暮らしたいよ〜笑。

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